血液像(白血球分画)の検査
血液像(白血球分画)検査の目的
白血球の数値異常などが原因の病気を調べるとき、5種類からなる白血球(分画)の割合を抽出して、どの分画に異常があるのかをみます。
その5種とは、好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球で、各々の増減で感染症や炎症など疑われる症状も異なります。
血液像(白血球分画)検査結果の見方
基準値
好中球 40.0~70.0前後
好酸球 0.5~10.0前後
好塩基球 0.3~2.0前後
単球 4.0~10.0前後
リンパ球 20.0~45.0前後
(単位:%)
血液像検査では、白血球100個に含まれる5種類それぞれの割合を%であらわします。基準値は男女で若干異なりますが、基準値内の割合であれば正常といえます。基準値の範囲外になると、割合の高低で疑われる病気が変わります。
血液像(白血球分画)で見つけられる病名
【減少】
好中球 : 急性白血病、結核、チフス、マラリアなど
好酸球 : 悪性貧血、再生不良性貧血など
単球 : 敗血症、悪性貧血など
リンパ球 : 白血病、悪性リンパ腫、リンパ節炎など
【増加】
好中球 : 白血病、肺炎、脳炎、骨髄炎など
好酸球 : ぜんそく、アレルギー性皮膚炎、寄生虫疾患など
好塩基球慢性白血病、多血症など
単球 : 麻疹、水痘など
リンパ球 : 結核、梅毒、バセドウ病、百日咳など/p> 引用元:血液像(白血球分画)の検査は何のため?