腹壁瘢痕ヘルニア( ふくへきはんこん ヘルニア)

ヘルニアというと、椎間板ヘルニアを連想されますが、軟骨が飛び出してしまう症状というのが、もしかしたら一般的なイメージかもしれませんが、調べてみると「ヘルニア」とは、 臓器などが本来あるべき位置から脱出または突出した状態を意味します。 ですので、「軟骨」に限定された言葉では無いそうです。

おなかの手術のキズあと(瘢痕:はんこん)は傷がない部分と比べると弱く、この部分から内臓が皮膚の下に脱出する病気です。おなかの表面がふくらんで見えることがおおく、力を入れるとふくらみが大きくなります。

がんなどの手術でおなかを切った傷口(手術創)は、手術の終わりにしっかりと縫い合わせますが、肥満、喫煙、緊急手術、手術後に傷が膿んだ、傷の治りに影響するほど栄養状態がよくない、服用している薬の影響などで、手術の傷口がうまく治らない場合があります。
 おなかの筋肉のまわりについている筋膜・腱膜部分が離れてしまうと、すきまがあき、そのあなからおなかの中の内臓が皮膚の下に脱出するヘルニアが発生します。

その為腹帯をして生活することを多くなりますが、場合によっては、その腹帯によって屈めなくなるなど日常生活で動作に制限を加わることもあります。

自然に治ったりするものではないようです。