好中球
悩み
通院治療だが、好中球が減少しているので感染症が心配だった。1 件の体験者の声があります。
助言
【白血球(好中球)の減少】
白血球は、顆粒球(好中球、好塩基球、好酸球の3種類)、リンパ球、単球からなり、外から体に進入してきた異物を排除する役割をしています。白血球の中で、好中球は異物の代表である細菌を食べて体を守る役割があります。
抗がん剤は、細胞分裂の過程に働きかけて、がん細胞が無制限に分裂増殖しないようにしていくものですが、体の正常な細胞にも影響を与えます。特に、細胞分裂が活発な骨髄細胞、消化管細胞、毛母細胞などは影響を受けやすい細胞です。
骨髄細胞は、白血球、赤血球、血小板などの血球をつくる細胞です。抗がん剤治療によって、これらの血球をつくる働きが低下して、白血球、赤血球、血小板などの数が減少します。
ほとんどの抗がん剤で骨髄抑制は起こりますが、どの程度の骨髄抑制が起こるかは、薬の種類や組み合わせによって異なりますし、これまでの抗がん剤治療の回数や放射線治療と併用しているかなどが影響する場合もあります。
使う薬の種類や量にもよりますが、白血球(好中球)の数は、抗がん剤を投与してから1~2週間後に最も少なくなることが多いようです。ただし、抗がん剤による骨髄抑制は、時間の経過とともに回復していきます。
白血球(好中球)の数が治療を行うための基準を満たしているかどうか、抗がん剤を投与した後、骨髄抑制の副作用がどういう状況かを確認するため、定期的に血液検査を行いチェックします。好中球の数を回復させるための薬(G-CSF:顆粒球コロニー刺激因子)が使われることもあります。
引用元:悩みと助言
リソソーム(ライソゾーム)