振動障害
長時間、振動を起こす工具で作業をしていると、その振動で、手の指、前腕(肘から手首まで)にしびれや冷え、痛みなどが出てくることがあります。これが「振動障害」といいます。労働災害の一つです。発症の仕組みは複雑で十分に解明されていないようです。
症状としては、下記の3つ症状があります。
1、抹消循環障害
体の末端に正常に血液が循環しない障害です。具体的には、手指の冷えと、レイノー現象が出ます。手指が冷やすと発作的に白くなる現象で、白くなるとき、手指の感覚が鈍くなり、しびれを感じることがあるようです。またしびれが出たり消えたりするときに、指が痛むこともあります。
2、抹消神経障害
手指のしびれ、知覚が鈍くなったりする障害です。夜、寝ていても手指のしびれで何度も目を覚ましてしまうこともあります。神経障害が進むと、手で細かい作業が出来なくなることがあります。
3、骨・関節の障害
手指・手・ひじの関節に痛みが出る症状です。変形が強くなると、ひじの関節に尺骨神経麻痺が起きてしまいます。