うつ病による障害年金の請求事例を紹介します

長年の病歴を乗り越え、障害年金2級を受給できたAさんの軌跡

Aさんは長年にわたり、うつ病と広汎性発達障害に悩まされていました。初めて病院を受診したのは25年以上も前でしたが、その後引っ越しを繰り返し、何度も病院を変えていたため、初診日を証明するカルテが残っていませんでした。診断名も病院によって異なり、うつ病や不安神経症などさまざまな診断を受けていましたが、現在の主治医からはうつ病と広汎性発達障害の両方があると言われていました。生活も困窮し、障害年金の申請を考えましたが、初診日の証明が難しく、途方に暮れていました。

そこでAさんは、札幌障害年金相談センターに相談しました。お話を伺う中で、抑うつ状態が続く一方で、突然気分が変わったり、話がまとまらなかったりする様子が見受けられました。うつ病に加えて発達障害の症状も顕著であり、ご自身でも過去の病歴をすべて覚えているわけではありませんでした。そこで、札幌障害年金相談センターではAさんが少しずつ過去を振り返ることができるように、時間をかけてサポートしました。病院以外の場所でもリラックスして話せるよう配慮し、少しずつ信頼関係を築くことで、長年の病歴を整理していきました。

しかし、障害年金の申請には初診日の証明が不可欠です。最初に通院した病院のカルテがすでに破棄されており、Aさんも正確な日付を覚えていませんでした。そこで、次に受診した病院を一つずつ訪ね、可能な限り記録を集めました。しかし、それでも初診日の証明には至らず、困難な状況が続きました。そこで、当時の友人や職場の同僚にも話を聞き、少しずつ情報を積み重ねることで、ようやく初診日を特定することができました。

また、障害認定日の診断書も取得する必要がありましたが、当初は難しい状況でした。Aさんの状況を丁寧に整理し、主治医に必要な情報を伝えることで、障害の程度を正しく反映した診断書を作成していただくことができました。Aさんはこの間、パート勤務を続けていましたが、収入はわずかであり、障害年金を受給することで生活の安定を図る必要がありました。

そして、すべての必要書類を整えた結果、障害厚生年金2級が認められました。さらに、障害認定日からの遡及請求も認められ、約550万円の年金を受給することができました。申請の過程で何度も困難に直面し、一時はAさん自身が諦めかけたこともありましたが、「やはり諦めたくない」という強い思いを持ち続けたことで、共に頑張ることができました。

このように、長年にわたる病歴を抱えていたAさんが障害年金の受給に成功したのは、何よりもご自身の努力と諦めない気持ちがあったからこそです。札幌障害年金相談センターでは、その思いをしっかりと支え、一緒に解決策を考えながら進めていくことを大切にしています。

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