うつ病による障害年金の請求事例を紹介します

希望が見えた うつ病との闘い ~遡及請求2級認定のケース~

Aさんは50代の男性で、うつ病により何度も休職を繰り返し、最終的に退職を余儀なくされた方でした。私たち札幌障害年金相談センターに最初にお電話をいただいた際、はきはきと明るく話されていたため、症状の重さを測りかねました。そのため、遠方ではありましたが、より詳しい状況を把握するために面談をお願いいたしました。

面談では、Aさんと奥様にお越しいただきましたが、Aさんの明るい様子と、奥様が話される実際の症状の深刻さには大きな開きがありました。私たちは普段、初回の面談で受給の可能性をある程度判断できるのですが、このケースでは正直なところ、見通しを立てることができませんでした。それでも、時間をかけてじっくりと状況を理解していこうと決意いたしました。

申請手続きを進める中で、徐々にAさんの本当の症状が見えてきました。当初はスムーズだったやり取りが、突然混乱し始め、意思疎通が困難になっていったのです。奥様によれば、これこそがAさんの普段の状態で、突発的に何もできなくなり、会話も困難になる日々が数年続いているとのことでした。この実態を知り、私たちは奥様のご協力をいただきながら、慎重に診断書の作成依頼を進めていきました。

結果として、障害認定日での遡及請求が2級と認められ、遡及額約860万円、年金額約190万円が支給されることになりました。合計で1,000万円を超える給付額となり、Aさんは今後、落ち着いて療養しながら生活できる見通しが立ちました。

このケースを通じて、表面的な様子だけでは判断できない、うつ病の複雑さと深刻さを改めて認識させていただきました。私たちは、一つ一つのケースに真摯に向き合い、ご本人様やご家族様の実情を丁寧に理解することの大切さを、身をもって実感いたしました。

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