うつ病による障害年金の請求事例を紹介します

うつ病を抱える方の障害年金受給の道

Aさん(30代・女性)は、うつ病を患い、現在無職の状態でした。生活のためには仕事を続ける必要があるものの、何度働いても体調が原因で長続きせず、今後の生活に対する不安を抱えていました。この状況で、障害年金が受給対象になるのかどうかを知りたくて、札幌障害年金相談センターにお問い合わせをいただきました。お電話の段階で、Aさんの体調が非常に悪いことが伝わってきたため、最寄りの喫茶店で直接お話を伺うことにしました。

ご相談時、発症時から現在に至るまでの日常生活や、病気が引き起こす困難な状況について詳しくヒアリングしました。Aさんは幼少期から人付き合いが苦手で、思春期には家族との関係にも問題を抱えていたとのこと。これまでの経緯を2時間以上にわたり丁寧にお話しいただきました。この内容から、障害年金を申請する必要があると判断し、正式にサポートをご依頼いただく運びとなりました。

Aさんの初診日は高校生の時期に遡り、すでに15年以上が経過していました。そのため、初診時の医療機関ではカルテが廃棄されていましたが、電子データに初診日だけが記録されていることが分かりました。20歳以前に初診日がある場合、その事実が確認できれば申請に必要な初診日証明として認められるため、すぐに手続きを進めました。加えて、念のため第三者証明も1件準備しました。

診断書の作成にあたっては、Aさんと一緒に医療機関を訪れ、障害年金制度の内容を医師に直接お伝えし、実態に即した診断書を書いていただけるよう丁寧に説明しました。この結果、無事に障害基礎年金2級の受給が決定しました。

「自分が障害年金の対象になるのか分からない」というご相談は非常に多く寄せられます。生活に困難を感じる方が、少しでも可能性を感じるのであれば、一度専門家に相談することをお勧めします。札幌障害年金相談センターでは、ひとりひとりの状況に寄り添いながら、最善のサポートを提供させていただきます。

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