「子宮内膜症」で考えられる障害とは

子宮内膜症は、子宮内膜が子宮の外側に広がっている状態であり、様々な症状を引き起こす可能性があります。以下は、子宮内膜症によって引き起こされる可能性のある障害の例です。

  1. 不妊症:子宮内膜症は、卵巣や卵管、子宮などの生殖器に影響を与え、不妊症の原因となることがあります。
  2. 痛み:子宮内膜症は、生理痛や性交痛、排便時の痛みなどの痛みを引き起こすことがあります。
  3. 月経異常:子宮内膜症は、月経周期の異常を引き起こす可能性があります。周期が短くなることや、出血量が増えることがあります。
  4. 子宮出血:子宮内膜症は、子宮内膜が異常に厚くなることがあるため、子宮出血を引き起こすことがあります。
  5. 膀胱症状:子宮内膜症は、膀胱症状を引き起こすことがあります。頻尿や尿意切迫感、排尿痛などが挙げられます。
  6. 精神的影響:子宮内膜症による痛みや不妊症などの問題は、心理的なストレスを引き起こすことがあります。うつ病や不安障害などの精神的な影響が生じることもあります。

ただし、全ての子宮内膜症の患者さんが、これらの症状をすべて経験するわけではありません。症状やその程度は、患者さんによって異なる場合があります。

「子宮内膜症」による障害:腹痛

「子宮内膜症」の症状の1つとして「痛み」がありますが、特に「腹痛」について記載したいと思います。事例を以下が列記します。

  • 不正出血が常時起こる。出血が酷いときには痛みも酷く。それが2-3日間続く為、痛み止めの服用が必要な場合がある。痛み止めを服用したら、次の服用するまで一定以上の時間を空けないといけないが、痛みが我慢できず服用する場合もある。
  • そのような痛みを我慢しての勤務では、結局仕事に集中できない。力仕事や複雑な仕事を常時行うことはができない。
  • 腹痛が酷くない場合でも、体調が悪くなることがあり、横になりたくなるほど具合が悪くなる場合もある。多い月には1か月の3分の1程度具合が悪い場合もある。

「障害年金」用の診断書には、日常生活能力の程度を示す「⑫一般状態区分表」欄と、「⑮その他の障害」欄の自覚症状や他覚所見をどれだけ具体的に書いて貰うことがポイントになります。

普段の診察時は勿論のこと、診断書作成依頼する際に腹痛について事細かく伝えるようにしましょう。

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