平成28年6月1日から糖尿病についての障害年金の障害認定基準が変更になりました。

糖尿病の治療で治療効果自体を判断するのに「血糖値」を用いるようです。その為、普段の通院した際に行う検査は、グリコヘモグロビン検査(ヘモグロビンA1C)やグリコアルブミン検査等が行われます。

ですが、この障害認定基準の変更により、審査基準の一つとなった 「 血清Cペプチド値(CRP 」 は、初診時辺りには実施されたとしても、その後行われていない、1年ごとに実施されている等で普段の検査で実施されないことが少ない「 血清Cペプチド値(CRP 」については、糖尿病で障害年金をご検討されている方にとって耳慣れない言葉であることが多いようです。

そこで 「 血清Cペプチド値(CRP 」 について解説したいと思います。

「C-ペプチド(CRP)」とは

「C-ペプチド(CRP)」は、膵臓でインスリンが作られる過程で生じる物質。

もっと詳しく説明をすると、血糖コントロールに重要なホルモンである「インスリン」は、その前駆体(プロインスリン)が膵臓β細胞でつくられ、分泌直前に酵素によって分解されて「インスリン」と「Cペプチド(CRP)」それぞれ1分子ずつ生成されます。

したがって、「Cペプチド(CRP)」を測定することによって、インスリン分泌能を推測することができます。

「C-ペプチド」 を測定するメリット

インスリン注射を行っている患者さんでは、血中や尿中のインスリンを測定してもインスリン分泌機能は判りません。理由は、治療の一環で、注射としてインスリンを体内に入れている(外因性)為、体内でどのぐらい作られているのでかが解らなくなってからです。

そこで、インスリン注射液の中に「C-ペプチド」は入っていない為、「C-ペプチド検査」によって膵臓のインスリン分泌機能を正しく測定できるいう訳です。

「C-ペプチド」 の測定方法

「C-ペプチド」の測定は、血液や1日分の尿を貯めて行います。

膵臓より分泌された「C-ペプチド」は一定部分が尿中に排出されるため、尿に含まれる「C-ペプチド」の量を調べればインスリンがどのくらい分泌されたかわかります。

※ただし、同時に血液及び尿の両方の検体について測定した場合は,「血液の場合」の所定点数のみを算定する。

臨床意義

C-ペプチドは分子量3,617でインスリンの前駆物質であるプロインスリンの構成成分である。一般的に生体に対する生物学的活性はないと考えられている。膵β細胞内でインスリン部分とC-ペプチド部分(アミノ酸31個)に分離されて血中に放出される。

又,インスリンに比べ代謝が遅く一部は腎臓で代謝され尿中に排泄される。血中半減期は11分。

血中C-ペプチド測定の意義は,ほぼ血中IRI値の場合と同じであるが,インスリン投与時,あるいは,インスリン抗体が存在する場合の膵β細胞のインスリン分泌能評価に有用である。インスリン投与やインスリン抗体または,プロインスリンの干渉を受けずに測定できる

引用元:C-ペプチド(CPR)

「C-ペプチド」 の測定結果

「C-ペプチド」の値が大きい場合は、インスリンを分泌する膵臓の機能が十分にあることになります。逆に値が小さい場合は、膵臓がインスリンを余り分泌していないことがわかります。

「糖尿病」の障害認定基準とは?

「糖尿病」による「障害年金」の障害認定基準は、こちらです。

「クレアチン(CR)」とは

医療機関で実施した検査結果の一覧表には「CR」という項目があります。

この「クレアチン(CR)」とは、名前も似ているので「 血清Cペプチド値(CRP 」のことかなって勘ぐって調べてみました。

「クレアチン(CR)」の検査は、腎機能についての検査の一つで、血液中のクレアチニン量を測定する検査です。「クレアチン(CR)」は、クレアチン( 筋肉に含有されるアミノ酸の一種 )が代謝されて老廃物となり、腎臓を通って排出されます。

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