札幌障害年金相談センターに寄せられるご相談の中で、「片耳」に聴覚障害を抱えていらっしゃる方からご相談もお受けすることが多いです。そのようなご相談の中で一番多い内容をご紹介したいと思います。

ご相談

片耳に「聴力障害」を抱えています。

1)「障害者手帳」の取得できますか?

2)「障害年金」を受給することができますか?

3)診断書が必要になると思いますが、どこの病院へいけばよいのですか?

4)担当の役所のどこですか?

回答

お問合せ大変にありがとうございます。

1)「障害者手帳」を取得できる?

単純に片耳だけの難聴ということだけでは判断ができませんので、

「障害者手帳」の障害等級は1級から6級まであります。そこで「障害者手帳」を所持できるかどうかの確認の為、参考として6級の認定基準を紹介したいと思います。

「障害者手帳」の6級の認定基準とは

 ①両耳の聴力レベルが70デシベル以上のもの

 ②1側耳の聴力レベルが90デシベル以上、他側耳の聴力レベルが50デシベル以上のものとなっています。

上記障害等級6級の認定基準を見て頂くと、片耳に明らかな聴覚障害があったとしても、もう片方の耳にも50デシベル以上であることがお解り頂けると思います。

 このことを前提で、病院側に既にある検査結果、又はこれから行う検査結果に基づいて病院側に確認をしてみて下さい。

≪関連記事≫ どうやってやるの?申請手続きの流れ(障害者手帳)を解説します!

2)「障害年金」は受給できる?

あまり知られていませんが、実は「障害年金」の認定基準は、「障害手帳」の認定基準とは異なります。理由は、「障害者手帳」と「障害年金」を運営している組織が異なるからです。

「障害者手帳」は都道府県、政令指定都市、中核市において「障害年金」は厚生労働省が運営しています。

「障害年金」の認定基準とは

耳の障害は、純音による聴力レベル値(純音聴力レベル値)および、語音による聴力検査値(語音明瞭度)により1級~3級が決まります。

1 級・両耳の純音聴力レベルが各々100デシベル以上のもの
2級・両耳の純音聴力レベルが各々90デシベル以上のもの
・両耳の平均純音聴力レベル値が80デシベル以上で、かつ、最良語音明瞭度が30%以下のもの
3級・両耳の平均純音聴力レベル値が各々70デシベル以上のもの
・両耳の平均純音聴力レベル値が50デシベル以上で、かつ最良語音明瞭度が50%以下のもの

もっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧下さい。

上記障害認定基準を確認して頂くと、「障害者手帳」と同様に片耳のみの聴覚障害では「障害年金」の受給が難しいのはご理解頂けるかと思います。

但し、「障害年金」の受給は難しいかもしれませんが、「障害手当金」なら受給できるかもしません。

何故なら「障害手当金」の障害認定基準は、「一耳の平均純音聴力レベル値が 80 デシベル以上のもの」となっているからです。

「障害手当金」について詳しく知りたい方は、こちらをご覧下さい。

3)どこの病院に

指定医である必要がありますので、こちらのURLに指定医の一覧表がありますので御確認して頂けたらと思います。https://www.city.sapporo.jp/eisei/nanbyo/siteii_siteikikanlist.html

4)担当の役所のどこですか?

(1)「障害者手帳」の窓口は

 ①札幌市在住の方でしたら、区役所が窓口となっています。

 ②その他の市町村の場合は、各市役所、各役場が担当窓口になっています。

(2)「障害年金」の窓口は

 「初診日」時点に加入している年金制度によって、担当窓口が異なります。

 「初診日」時点で、国民年金に加入していた場合は、各市区町村。

          厚生年金に加入していた場合は、年金事務所。

          公務員だった場合は、共済組合 が各々担当の窓口になります。

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