平成28年6月1日から糖尿病についての障害年金の障害認定基準が変更になりました。
その変更内容には、糖尿病の普段の通院の主治医から話されることも検査も実施されないことが多い「 血清Cペプチド値(CRP) 」について解説したいと思います。
「糖尿病」障害認定基準の1つのである「CRP」について
「糖尿病」の障害認定基準
平成28年6月1日の「糖尿病」の障害認定基準の改定の一部を抜粋します。
糖尿病については、必要なインスリン治療を行ってもなお血糖のコントロールが困難 なもので、次のいずれかに該当するものを3級と認定する。
ただし、検査日より前に 90 日以上継続して必要なインスリン治療を行っていることについて、確認のできた者に限り、認定が行われます。
なお、症状、検査成績及び具体的な日常生活状況等によっては、さらに上位等級に 認定される場合があります。
ア、内因性のインスリン分泌が枯渇している状態で、空腹時又は随時の血清Cペプチド値(CRP) が 0.3ng/mL 未満を示すもので、かつ、一般状態区分表のウ又はイに該当するもの
※「障害認定基準」の詳細については、こちらをご参照下さい。
「障害認定基準」のCRPとは
*CPRとはC-ペプチドのことであり、インスリンがどの程度膵臓から分泌されているのかが把握できる値。
*正常値は以下の通り。記載資料によって値が異なる。
・『よくわかる糖尿病』(鈴木吉彦/主婦の友社/2009) →尿中ペプチド50~100μg
・『図解でわかる糖尿病 改訂版』(片山隆司 監修/主婦の友社/2015)→血中C-ペプチド…50~100ng/日
・『病院で受ける検査と数値がわかる事典』(祝田靖 監修/成美堂出版/2013)→血中C-ペプチド…空腹時:0.6~1.8ng/ml 尿中C-ペプチド…20.1~155μg/日
※正常値は「医療機関によって変化する」とも記述あり
・『看護のための最新医学講座 第8巻 糖尿病と合併症』(日野原重明 監修/中山書店/2006) →血中C-ペプチド…朝空腹時:0.5~2.0ng/ml 食後:5~10ng/ml 尿中C-ペプチド…50~100μg/日
引用元:レファレンス事例詳細(Detail of reference example)※一部抜粋
ところが、この「 血清Cペプチド値(CRP) 」は、普段通院の際に実施している検査結果には、なかなか見かけません。
逆に見かけるのが「CR」です。
この「CR」とは、名前も似ているので「 血清Cペプチド値(CRP) 」のことかなって勘ぐって調べてみました。
「CR」とは
クレアチニン(Cr)検査の目的
血液中のクレアチニン量を測定する検査です。筋肉に含有されるアミノ酸の一種であるクレアチンが代謝されて老廃物となり、腎臓を通って排出されます。
多くの場合、尿素窒素の検査とあわせてクレアチニン検査をおこない、腎機能を総合的に調べます。
引用元:クレアチニン(Cr)の検査は何のため?
まとめ
結果、名前は似ていても全く違うものでした。
CRPが、検査結果の中には見当たらない場合は、主治医にご相談してみて下さい。
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