主治医「手足があるだけでも感謝して生活しなさい」。障害年金の可能性ない?

本日もTELにて無料相談のご要望がありました。

質問

頚椎症と腰部脊柱管狭窄症によって、階段を上る際も段差につまづいてしまう。歩いても度々転倒をしてしまい、頚椎症によってとっさ手を出せず顔面をぶつけてしまうことも多々あります。

そのような状態なので、年金事務所へ相談しに行ったら、「障害年金受給の可能性があります。」と言われた。

そこで主治医に相談すると、「年齢になれば皆、そうなるもの。障害年金は手足がない人が受給するものだから、手足があるだけでも感謝して生活をしなさい。障害年金の受給には加担しません。」と言われてしまいました。

どのように対応したら良いでしょうか。

回答

1、主治医がお話をされていた「障害年金は、手足が無い人が受給できる」であって、手足がある人は受給できない、というのは何か誤解があるようです。

正確には「手足が無い人が受給できるし、手足があっても一定基準を満たせば受給できる。」が正しいと思います。

詳しい、障害認定基準は、こちらです。

2、主治医の誤解を解く必要がありますので、主治医の性格にもよりますが「年金事務所のパンフレット」やネットで「日本年金機構の障害認定基準」を見て知って頂いてはいかがでしょうか。

場合によっては、宜しければ、私の方から説明をさせて頂いても大丈夫ですよ。

また、医師によっては、障害年金を敬遠する方も中にはいらっしゃるようです。「障害年金を貰わないで、生活保護を貰いなさい」と助言されている方もいます。その場合は、今後どうするかを打合せしましょう。

追伸

今回の御相談の他にも、当センターに来た似たご相談があります。

医師「寝たきりの人が障害年金を受給できるのだから、貴方は無理ですよ。」など。これも「寝たきり」にならなくても、一定基準を満たせば障害年金は受給できます。

これらは単なる「誤解」なのかどうかという問題もありますが、まずは各病院で【障害年金】の受給できる「障害認定基準」を周知して頂く必要を強く感じた、ご相談でした。

ご本人にしたら、ただでさえ自分の障害によって将来に不安を感じているのに、更に悪気が無くても、一方的に協力しません、と伝えているようなものです。私は厚生労働省の年金委員になっているので、来年医師会に周知の要請をしようと思います。

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