後縦靭帯骨化症による障害年金の請求事例を紹介します

難病と向き合う人生 – 障害年金申請の道のり

Aさんは、10年ほど前から下肢に違和感を覚え始めました。原因が分からないまま、様々な整形外科を受診していましたが、年々四肢の動きが鈍くなっていきました。最終的に、大学病院で後縦靱帯骨化症と診断されました。

後縦靱帯骨化症は、背骨の中を縦に走る後縦靭帯が骨化し、脊髄の入っている脊柱管が狭くなることで、感覚障害や運動障害などの神経症状を引き起こす難病です。Aさんは手術を繰り返しましたが、症状は改善せず、日常生活全般に介助が必要になりました。

この状況を受け、Aさんは障害年金の申請を決意しました。しかし、発病から10年程度経過していたため、初診日の特定と証明書類の収集に苦労しました。私たち札幌障害年金相談センターは、Aさんに寄り添いながら、初診日の証明は必ずしも最初の病院でなくても良いことをお伝えし、根気強く調査を続けることをお勧めしました。

Aさんの場合、初診日から1年半以上経過し、傷病が悪化していたため、「事後重症請求」という方法で障害年金を申請することになりました。しかし、65歳までに請求しなければならないというタイムリミットがあり、Aさんはあと2ヶ月程度で65歳を迎えるという切迫した状況でした。

私たちは、Aさんの状況を理解し、できる限りの支援を行いました。その結果、Aさんは無事に障害基礎年金2級の受給権を得ることができました。

65歳以降の年金受給については、「障害基礎年金+老齢厚生年金」という組み合わせも選択可能であることをAさんにお伝えしました。65歳までに障害基礎年金の受給権を得ることの重要性を説明し、Aさんの将来の経済的安定につながる選択肢を提示できたことを嬉しく思います。

Aさんのような進行性の疾病を抱える方々にとって、症状が軽いうちから情報収集することが非常に重要です。私たち札幌障害年金相談センターは、今後も難病と向き合う方々に寄り添い、適切な情報提供と支援を続けていきたいと考えています。

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