後縦靭帯骨化症による障害年金の請求事例を紹介します

後縦靭帯骨化症患者の障害基礎年金2級取得への道のり

Aさん(50代男性)は、後縦靭帯骨化症という診断を受け、障害基礎年金の申請について悩んでいました。後縦靭帯骨化症は、背骨の中の後縦靭帯が骨化して固くなり、脊髄を圧迫することで手足のしびれや日常生活の障害を引き起こす病気です。

Aさんは約7年前から片足のしびれを感じ始め、整形外科で腰椎ヘルニアの疑いと診断されましたが、症状は改善しませんでした。忙しさから5年近く放置してしまいましたが、約1年前には両手にもしびれが広がり、内科医の紹介で脳神経外科を受診。そこで後縦靭帯骨化症と診断されました。

症状が悪化し、仕事ができなくなったAさんは、障害年金の受給可能性について相談するため、札幌障害年金相談センターを訪れました。センターでは、Aさんの症状をお聞きし、障害等級2級に認定される可能性があると判断しました。

初診日を7年前の整形外科受診時と設定し、事後重症請求を行いましたが、残念ながら不支給決定となりました。厚生労働大臣は、初診日を1年前のかかりつけ医相談時と認定し、障害認定日が未到来であるとの理由でした。

センターでは再検討の結果、初診日の争いよりも、認定された初診日に基づいて障害認定日の到来を待ち、再請求することをAさんに提案しました。Aさんの同意を得て、半年後に再度請求を行いました。

3か月後、Aさんに障害基礎年金2級の支給決定通知が届きました。センターのサポート開始から年金受給までに1年半かかりましたが、最終的に良い結果を得られたことに、センタースタッフ一同安堵しました。

この事例では、初診日の設定が重要なポイントとなりました。7年前を初診日とすれば早期受給の可能性がありましたが、後の受診を初診日とすると障害認定日未到来の問題が生じます。

センターでは、各事例の特性や日本年金機構の審査傾向を考慮し、複数の可能性を想定して請求を組み立てています。また、審査結果に応じて次の手続きを検討し、申請者のサポートを行っています。

障害を抱えて悩んでいる方々に、センターはできる限りの支援を提供したいと考えています。障害年金の請求手続きに不安がある方は、お早めにご相談いただければ幸いです。センターは、皆様の力になれるよう、誠心誠意努めてまいります。

《問合せ》は

●「電話080-3268-4215 」 又は 「こちらのフォーム(メール)」でお申込み下さい。

社会保険労務士法人ファウンダー  / 札幌障害年金相談センター 

受付時間 平日 9:00-20:00(土日祝も対応可)

連絡先 ℡:080-3268-4215 / ℡:011ー748-9885

所在地〒007-0849 北海道札幌市東区北49条東13丁目1番10号