うつ病による障害年金の請求事例を紹介します

うつ病による長期休職と障害年金取得への道のり

当センターに来所されたAさん(40代・会社員)は、10年以上勤務されている会社で、持続的な業務量過多により心身の不調を感じておられました。不安症状や不眠、思考の混乱等により日常生活に支障をきたし、人間関係にも困難を感じ始めたことから、医療機関での治療を開始されました。

その後の10年間、Aさんは会社からの配慮を受けながら、治療と就労の両立に懸命に取り組まれてきました。しかし、症状の再燃により複数回の休職を余儀なくされ、職場復帰への不安が症状を悪化させるという悪循環に陥っておられました。

当センターでは、Aさんの状況を丁寧に伺いながら、障害年金の申請に向けた支援をさせていただきました。まず、初診日が相当以前であったため、医療機関に過去のカルテの保管状況を確認させていただき、幸いにも初診時の証明書を取得することができました。

主治医の先生には、Aさんの日常生活における具体的な困難について詳細な診断書を作成いただき、一部補足が必要な箇所についてのみ、謹んで追記をお願いいたしました。また、病歴・就労状況等申立書には、職場での具体的な配慮内容を詳細に記載させていただきました。

その結果、うつ病による障害厚生年金3級が認定され、年間約58万円の受給が可能となりました。これにより、Aさんは経済的な不安を軽減し、治療に専念できる環境を整えることができました。

私どもは、今後もAさんのような方々のお力になれるよう、誠心誠意サポートをさせていただく所存です。

注意欠陥多動障害とうつ病により障害年金を受給するまでのサポート

Aさん(30代・無職)は、注意欠陥多動障害(ADHD)とうつ病を抱えていらっしゃいました。Aさんの幼少期から、「落ち着きがない」「飽きっぽい」「集団行動や対人コミュニケーションが苦手」「衝動性が強い」といった特徴があり、暴力行為も見られたそうです。転居が多い家庭環境も影響し、周囲からは性格や環境の問題だと見られていたとのことでした。

成人後もこれらの傾向は続きましたが、理解あるパートナーと結婚され、家庭を築かれました。ところが、第一子を出産後、仕事と家庭の両立が難しくなり、抑うつ症状が現れるようになりました。やがて、体調がさらに悪化し、布団から出られない日が続いたため、ご主人の勧めで医療機関を受診されました。そこで、診察や各種検査、生育歴の聞き取りを経て、注意欠陥多動障害(ADHD)とうつ病と診断されました。

その後、Aさんは育児や自身の治療に専念できる環境を整えたいと考え、経済的不安を軽減する方法を模索していた中で、当センターへ初回無料相談にお越しになりました。当センターでは、障害認定日の時点で診断書1枚で手続きが進められる「障害認定日請求(本来請求)」をご提案いたしました。

Aさんの初診日が記録されている病院はカルテの保管期間内だったため、初診日証明のための「受診状況等証明書」の取得はスムーズに進みました。しかし、Aさんは衝動性が強く、考えを整理して記載することが難しい状況であったため、「病歴就労状況等申立書」の作成には時間を要しました。当センターでは、Aさんが提供された多くのメモや資料を丁寧に整理し、時系列を明確にしつつ、審査に必要なエピソードをまとめた書類を代理で作成しました。

結果として、Aさんは注意欠陥多動障害とうつ病を理由に、障害厚生年金2級を取得され、年間約150万円の受給が決定しました。このサポートを通じて、Aさんはご自身の病状や生育歴を客観的に理解することができ、精神的にも前向きな気持ちを取り戻されたとのことです。

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