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うつ病による障害年金の請求事例を紹介します
交通事故後のうつ病で障害基礎年金2級を獲得した事例
Aさんは40代で、20代の頃に交通事故で足を負傷しました。リハビリで足の状態は改善しましたが、事故のショックでPTSDを発症し、外出困難となりました。抑うつ状態が長く続き、日常生活も困難な状態で20年近く閉居生活を送っていました。
事故から10年ほど経過し、Aさんは障害年金の手続きを試みましたが、年金事務所で交通事故の日を初診日とすると保険料の納付要件を満たさないと言われ、諦めていました。さらに10年近く経ち、再度障害年金について検討し始めたAさんは、札幌障害年金相談センターに相談することにしました。
私たち札幌障害年金相談センターでは、Aさんの被保険者記録を確認し、交通事故で救急搬送された日を初診日とすると保険料の納付要件を満たさないことを再確認しました。しかし、Aさんの通院歴を詳しく聞いたところ、PTSDの症状で精神科を受診したのは事故から1年以上経過してからだということが分かりました。
私たちは、精神科の受診日を初診日とすることで保険料の納付要件を満たせる可能性があることを発見しました。障害年金の初診日に関する規定を慎重に検討し、Aさんの状況に最適な申請方法を模索しました。
以前の診断書では「摂食障害、心的外傷後ストレス障害」という傷病名でしたが、これらは通常、障害年金の認定対象になりにくいものです。そこで私たちは、Aさんの症状をより適切に表す「うつ病」という診断名で新たな診断書を作成していただくようアドバイスしました。
申請にあたっては、障害認定日からの症状の継続性を示す申立書の作成をお手伝いし、障害認定日に遡って障害年金を請求することにしました。
結果として、Aさんは精神疾患で初めて受診した日を初診日とし、事後重症という扱いで障害基礎年金2級に認定されました。残念ながら障害認定日は認められませんでしたが、私たち札幌障害年金相談センターは、Aさんの状況を丁寧に分析し、最適な申請方法を見出すことができました。
この事例を通じて、一度は諦めかけた障害年金の受給が可能になることがあると実感しました。私たち札幌障害年金相談センターは、今後もお客様一人一人の状況に寄り添い、最善の支援を提供できるよう努めてまいります。
『在宅ワークと向き合いながら、新たな一歩を踏み出した事例』
Aさんは職場での人間関係に悩み、不眠や過食、不安感に苦しんでいました。症状は次第に悪化し、希死念慮も出現したため、ご家族の勧めで医療機関を受診することになりました。当初は双極性障害と診断され治療を受けていましたが、症状の改善が見られず退職。その後の転院で診断名は「うつ病」となり、現在も治療を継続されています。
日常生活では家族のサポートが欠かせない状況が続いていましたが、少しでも家族の負担を軽減したいという思いから、半年ほど前から在宅ワークを始められました。しかし、仕事の継続に不安を感じていたところ、病院の相談員から障害年金の制度を知り、申請を検討。主治医に相談したものの、「週40時間の就労では受給は難しい」と言われ、一度は諦めかけていました。
そんな中、当センターへご相談いただき、就労状況を詳しく確認させていただいたところ、Aさんは在宅での単純作業に限定され、すべての指示をメールで受けるなど、職場から多くの配慮を受けていることが分かりました。また、作業に通常の倍以上の時間を要し、ミスも多いものの、会社の理解のもとで継続できているとのことでした。
このような状況を踏まえ、当センターでは診断書や申立書に職場からの配慮を正確に反映することで受給の可能性があることをお伝えし、申請のお手伝いをさせていただきました。医師への橋渡しとして、日常生活の状況や就労状況に関する詳細な資料を作成し、診断書依頼を行いました。
その結果、Aさんの状況を適切に反映した診断書を取得することができ、最終的に障害厚生年金2級の認定を受けることができました。就労していても、状況によっては障害年金を受給できる可能性があります。不安や疑問をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。お力になれることがあるかもしれません。
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社会保険労務士法人ファウンダー / 札幌障害年金相談センター
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